ウェブサイト制作において、PHPは一体どのような役割を果たしているのでしょうか?
まずはHTMLで大まかなウェブサイトのコンテンツや骨組みが出来上がり、次にCSSで装飾していく。
ここで一旦ウェブサイトとして完成したと言ってもいいでしょう。
そこにJavaScriptが加わることで、ユーザビリティが向上します。
これでもういいじゃん!となりそうなものです。
PHPの付け入る隙はどこにあるのでしょうか?
PHPの役割は情報の送受信や情報の記憶
PHPの主な役割としては、情報の送受信や情報の記憶があります。
これらはHTML/CSSやJavaScriptではほぼ対応できません。
少し分かりにくいのでいくつか挙げると、
- お問い合わせフォームの送信
- クッキーやセッションの保存
- 投稿機能全般
- 予約システム全般
- 買い物システム全般
- 検索機能
- ワードプレス関連全般
- データベース関連全般
などが挙げられます。
どれもこれもウェブサイトの見た目にはなんら影響してこないのですが、閲覧者が見えていないウェブサイトの裏側で、多くのシステムを担っているのです。
2022年4月現在、全世界のウェブサイトの約40%を占めているワードプレスサイトも、PHPがベースです。
ではワードプレスとは、一体何者なのでしょうか?
ワードプレスとは?
ものすごく簡単に言うとワードプレスとは、ウェブサイトに導入できる「ブログシステム」的なもので、CMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれるものの一種です。
ワードプレスが導入されているウェブサイトは、コーディングの知識が皆無の人にでも簡単に操作することができます。
僕たちコーダーにとっても、いちいちhtmlに触る必要も、FTPに接続する必要もないため、とっても便利なシステム。

このブログも、気になるあの子のブログも、憎たらしいあいつのブログも、きっとワードプレスが使われています。
誰でも簡単に扱うことができるのですが、あくまで提供された、限られた機能しか扱うことができません。
僕たちはコーダーなので、PHPを使って、ワードプレスの上限解放を行います。
PHPを操れるようになると、自らワードプレスのテーマを作成したり、機能の追加や編集ができるようになります。
ワードプレスサイトを最大限活かした利用者になることも、ワードプレスサイトの提供者になることもできます。
データベースとは?
データベースとは、様々な情報を保管してくれるシステムのことです。
ユーザーのアカウント情報から、商品の情報、ブログ記事の情報など、そのウェブサイトに必要なありとあらゆる情報を全て保管してくれます。

PHPの主な役割として、情報の保管と書きましたが、実際のところ情報を保管しているのはデータベースです。
PHPは、ウェブサイトとデータベースを紐づけ、連動させる役割を担っています。
ワードプレスサイトも、データベースを使っています。
この記事も、データベースに保管されたものが出力されています。
データベースでは主にSQLという言語が使われているのですが、ワードプレスの場合自動で処理してくれるので、SQLの知識は必要ありません。
今後データベースを使った独自のシステムを開発していこうと思うと、SQLの知識も必要になってきます。
PHPはウェブ制作をする上で欠かせないもの
車で例えると、HTML/CSSで外装が完成します。
これでもかっこいいが、まだ走らない。
JavaScriptでオプション、例えばバックモニターやドライブレコーダー、シートヒーターがつきます。
とても便利になったが、まだ走らない。
PHPで、エンジンが搭載され走れるようになるといった感じです。たぶん。
PHPが加わることで、何らかのシステムを必要とするウェブサイトに命が吹き込まれます。
ウェブ制作をする上で、避けることはできない欠かせない言語です!